□■□ 初めて作る電子キットのお話 □■□ [キットを選ぼう!] キットの選択
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いよいよ電子キットを選んで購入しましょう。
 でも何を作るか考えていない方やこんなキットはどこにあるか解らない方などいろいろあると思います。実際に、どのようにして購入するか解決していきましょう。
小学生・中学生のお子さんがいる両親の方へ
 キットを購入する場合に心配なのが購入費です。キットの中でも安い方は250円位から始まり高い物では1万を超えるキットもありますので予算と相談して選択しましょう。初心者の方は2千円〜5千円位の物が推薦できますがやはり子供のお小遣いでは限界もあると思いますので親の強力は不可欠と思われます。
 また子供と親とのふれあいの時間も増えますのでいろいろな面でよい結果になるでしょう。
1.キットの選び方と注意点。(購入アドバイス編)
 実際に電子キットを作りたいと思っても何から始めれば良いかとか、どうすれば良いかなど困ります。そこで各項目ごとにステップを踏み進んでいきましょう。
 もし近くにパーツショップなどがある場合そこでキットを見て店員さんと相談して購入を決めてください。また近くに無い場合は、やはりネット・ショップが非常に便利です。

コース 段階 目的(自分の目標を探して下さい)
初級 Step1へ ただ漠然と電子キットを作りたい場合(電子キットにチャレンジしたい方)
 ただ電子キットを作りたい場合は、こちら側で提案しますので参考にして購入して下さい。
Step2へ 作る物がある程度決まっている場合
 作る電子キットが決まっている場合は、希望のキットを探して購入するだけです。
初中級 ステップ3へ 模型などに電子キットを組み込みたい場合
 模型などに組み込む場合は大きさなどが問題ですので、いろいろ調べて購入を決めましょう。
中級 Step4へ 何回かキットを作り少し自身がついた場合
 電子キットも少し難しいのに挑戦してみましょう。もう中級かも
上級 Step5 キットもかなり作りだいぶ自身がついた場合
 上級目指して進もう。もう自由に好きな電子キットを作っていきましょう。でも油断は禁物ですよ!
 1.何を作るかも決めてなく、ただ電子キットを作りたい場合 (初級編1)
 何も考えていない場合は、ある程度キットの内容を自分なりに決めてから購入すると良いでしょう。この文章を読んできっと「それが解れば苦労しないよ!」と思っているでしょう。そうですよね、あくまでも初心者の場合は何も解らないはずなので今回は購入前のアドバイス・ガイドを作ってみましたので参考にして下さい。
<チェック項目>

1.いきなり部品点数の多い物や極端に高額な物はやめましょう。
 ・実際に初めての方がハンダ付けをする場合には結構大変です。
 ・部品点数が多い場合は組み立てる段取りも大変なのである程度、慣れてからにしましょう
2.購入は安価で比較的小さなキットを選択しましょう。
 ・1番と同じですがキット自体は部品点数が少なめで組み込みまで含んでいる物が安心です。
 ・実際に見て難しい物は避けた方が無難でしょう

3.キットを製作後すぐに動作が確認できるキットを選択しましょう。次の例題を参考にして下さい。
 ・光で動作が確認できるキット(LEDの自動点滅キット、時計キット))
 ・音で動作が確認できるキット(効果音発生キット、電子オルガンキット)
 ・ケースまで準備されているキット(電池さえ用意すれば動作するキット)
4.基板がパターンになっているキット
 ・最初のうちはチョット難しいと思いますので蛇の目基板で作るキットは推薦できません。
 ・基板はエッチングされてパターンになっているキットを選びましょう。
 (蛇の目基板とは基板上に穴がきちんと並んで開いている基板の事です)
 (エッチング基板は回路がもうすでに基板に銅のパターンとしてできあがっている基板のことです)
5.キットを製作後に起きる問題点(出来る限り下記のようなキットは避ける)
 ・基板だけでは動作しないキット (電池以外の電源が別にいる場合)
 ・購入したキットだけでは動作しない物(別に違うキットが必要な場合)
 ・ケースがなくケースの必要なキット (スイッチやボリュームなどがバラバラな状態のキット)
6.最終確認です。1〜5の項目を参考にして実際に選んで見ましょう。
 ・キット屋さんのホームページを見てキットの内容を検討しましょう。
 ・近くに部品屋さんやキット取扱店があれば見に行って内容などを店員さんに聞いてみましょう。
 ・実際に出来上がったキットがどのような動き(光る、音が出るなど)をするか理解してくださいね。
 (出来上がった後に何に使うか解らないようなキットは避けましょう!)
 ・ホームページがあるキット屋さんであれば質問の所がありそこからメールか電話で質問できると思います。
<参考>
 自分でキットの大まかな内容(動作)が判断でき動作確認が比較的簡単に出来るキットが良いと思いますし動作しなくてもサポートしてくれる所もありますのでなるべく対応してくれる会社から購入しましょう。
<注意>
 自分で理解できないキットや部品数も多くあまり詳しくない説明書だと実際に基板だけ作っても動作チェックも出来ずに、その上キットの組み込みもどうして良いか解らないような高度なキット(上級者向け)はやめた方が良いでしょう。
 2.作る物がある程度決まっている場合 (初級編2)
 何も決まっていないよりは選択する範囲は小さいですけど実際に希望するキットが無い場合もありますのでこの場合は類似した物を探すことになるでしょう。基本的には「初級編1」を参考にして下さい。
 但し作る物が決まっている場合にはキット自体に自由の選択がなく、そのため下記のような問題点がどうしても出てきますので注意してください。
<チェック項目>

1.基板だけのキットで電池ケースや外部電源などの部品か電源装置が別にいるキットの場合
2.購入したキットだけでは動作しなく別に違うキットも無いと動作しない場合
3.ケースがなくケースの必要なキット(スイッチやボリュームなどがバラバラな状態のキット)
  キットによってはオプション部品があり別に準備しないとならない場合もあります。
<注意>
 初心者の方がこのような事に遭遇した場合やする可能性があるキットはまだ早いので止めましょう。ある程度自身が付いてきて理解できるようになった場合にチャレンジすることを推奨します。(別に必要なキットや電源を自分で選び購入しなければなりませんので)
 3.模型などに電子キットを組み込む場合 (初中級編)
 模型などに組み込む場合は何も決まっていないよりは楽ですが希望するキットを探す必要があります。当然のことですが基板のみのキットとなるでしょう。できれば一度なにか電子キットを作られてからの方がスムーズに製作に入れると思います。
 「でうしても作りたい」と言う場合は、なるべく単純なキットを選択すると良いでしょう。また次の項目もチェック項目も参考にして下さい。
<チェック項目>

1.基板はパターン化(エッチング済み)された基板のキットにする。
2.電池ボックスなどがもう付属されている、また電池で動作する。
 (電池で動くキットかと電池の種類を確認すること、電池の数が多いと組み込めない場合がある)
3.組み立て後に動作しない場合に対応してくれるキットにする。
<問題点>
1.基板だけのキットになりやすいので、その他に必要な部品も調達する。
2.電池ケースや外部電源などの部品か電源装置が別にいるキットの場合は組み込めない可能性がある。
3.購入したキットだけでは動作しなく別に違うキットも無いと動作しない場合はそれも購入
 (但し難しいキットであれば止めて違うキットに変える)
4.ケースがなくケースの必要なキット(スイッチやボリュームなどがバラバラな状態のキット)
 (この場合も別売りの部品もあるので合わせて調達する。)
5.キット自体の電源や切換スイッチなどを自分で工夫して作らないとならない。
 (ある程度理解できている方であればそれほど難しくはありませんが電子回路自体の基本が解らないと改造などもできないので苦労するかも知れません)
<注意>
 上記理由のため初心者の方がこのような事に遭遇した場合やする可能性があるキットはまだ早いのでなるべく止めましょう。
但しどうしてもキットを組み込みたい場合は組み込み方法などの解らないことはお店屋さんの方に相談してみて下さい。
4.何回かキットを作り少し自身がついた場合 (中級編)
 ある程度自信がついてきた状態ですので、もう少し難しいキットや組立説明書が簡単な物も作ることが出来るでしょう。初級の時に難しそうで作れなかったキットがあれば作ってみてはどうでしょう。でもまだ安心は禁物ですよ、あくまでも自分の力量を超えたキットはじっくりと検討してから購入すると良いでしょう。
<チェック項目>

1.組立説明書があまり詳しく書かれていないキット
 ・もう基本的な説明は必要ない方へ説明書自体も基本的なことが記載されていないキットにチャレンジ!!
 ・ある程度自分で直せる(イモ半など)知識もつき次へのレベルアップを目指そう。
 ・初級編で作れなかったキットにチャレンジしてみる。(あまり一気にレベルは上げないようにしましょう)

2.基板が蛇の目基板のキット
 ・初級ではパターン化された基板で製作しましたが中級ではパターンが無い蛇の目基板にチャレンジ!!
 ・チョット大変ですが、そろそろ出来るでしょう。また価格も安いのでいろいろ挑戦できるよ
 ・回路図を理解して組み込めるのでかなり勉強になる。
 ・蛇の目基板のキットを購入する場合は最初のうちは、やはり部品点数が少ない物から始めましょう。
<注意>
 蛇の目基板の場合は基板にパターンが無いので自分でパターンをジャンパー線を利用して作ります。回路図とにらめっこして作りましょう。またこのタイプのキットですとジャンパー線のハンダ方法も記載されていると思いますのでそれを参考にしながら組み立てていきましょう。但し説明書に詳しく記載されていない場合もありますので十分検討して下さい。
 5.キットもかなり作りだいぶ自身がついた場合 (上級編)
 もうアドバイスも必要ないでしょう。またあまり問題になる事もないので、どんどんキットを作っていきましょう。今度は基板を収納するケースなどの組込みにチャレンジしてみてはどうでしょう。ケースに入れる事で電源の収納やコネクター・ボリュームなどの固定ができます。それにより基板自体の保護や操作性が楽になります。頑張ってください!
<チェック項目>

1.ケースへの組み立てにチャレンジ

 ・電子キットでは、ケースまで含まれていない物がありますので自分で加工して組み込んでみましょう。
 ・この場合は、電子キット以外に必要な部品もあると思いますので必要なものは購入しましょう。
 (電子キットに拡張方法や組み込み方法などが記載されている場合もあるので見てみましょう)
2.雑誌などで回路が出ていますので、自分で部品をそろえて基板自体も自分で作り組み立ててみましょう。
 ・電子キットでは、もう作りたいのが無い場合は雑誌などにでている電子回路を自分で組むのも楽しいでしょう。
 ・雑誌になるべく詳しく書かれている作品を利用しよう。
  組み立て時の注意事項や部品の調達方法(個人では入手できない部品や販売されていない部品もあるので)
  最終調整などの方法まで記載されていること(上級者でも調整法がないとチョットつらいよ)
  この場合はサポートはないので全て自分でやることになるよ!
3.基板も自分で作ろう
  ポジ感光基板(サンハヤト製)の基板だと簡単にオリジナル基板が作れます。
  雑誌によっては感光基板用のパターンのフィルムも付いてきてますので利用しましょう。
<注意>
・組立用に新しく工具も必要になる場合もありますが必ずしも全てが必要ありません。無い物は自分で加工方法を研究して新しい自分の工具を作ってください。
・また家にある日曜大工でも使える場合があります探してみましょう。この場合はきちんと持ち主(ご両親など)の許可を取って下さいね。大事な工具の場合はすごく怒られますので…
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